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GoogleEarthPainting
風景画の可能性
『Google Earth Painting』
私はこの一連のシリーズを『Google Earth Painting』と名付けました。
私が尊敬する画家の一人にポール・セザンヌ(Paul Cézanne 1839-1906 フランス)という画家がいます。
セザンヌは晩年故郷エクス=アン=プロヴァンスの風景をモチーフとして制作に励みました。セザンヌは風景
(モチーフ)を見つけるのに自分の足で探しました。
この時代、風景は肉眼や写真を通してしか見ることが出来ませんでした。
それらは近代の延長として現在も継続したものではあります。
そして近代が終わり、今我々の時代は情報化社会となりました。
風景というのはいつの時代にもあります。では情報化社会における風景とはどういうものであろうか。
現在の情報化社会において、我々は風景を新たなツールで見ることができます。
Google Earth はその中のひとつであります。
セザンヌは現実世界を描きました。私が描いているのはモニターの中の仮想世界です。
描く世界は違いますがそこに共通する物は人間の眼です。
セザンヌの描いた風景画は風景が素晴らしかった分けではなく、セザンヌの眼が素晴らしかったのです。
彼は自分の眼を通す事で自然を芸術としたのです。
Google Earthは単なる道具でしかありませんが
Google Earthに私の眼を通す事で新しい21世紀の風景画を描けるのではないかと思い、挑戦しています。
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